パンダコパンダ

もはや説明する必要がないくらいに、有名になった宮崎駿さんの初期の作品です。1972年の作品のため、作られた時代は古くなりますが、監督(演出)の高畑勲さんを始めとして、脚本(原案と画面設定)の宮崎駿さんの名コンビによる面白さは製作された時代に関係なくとても素晴らしいのひとことです。声優もハイジで有名な杉山佳寿子さんを始めとして、熊倉一雄さんなどこちらもとても素晴らしい布陣ですよ。

ムーミン谷の彗星

半立体の2次元的なパペットで作品が創られていますが、原作者であるフィンランドのトーべ・ヤンソンさんが自ら企画や監修しただけあって、世界観がとてもいい感じになっています。製作が、1977年~1982年に放送されたシリーズで、やや流れもゆっくりとして情緒がありますが、元の原作の雰囲気が再現されていてとても好感が持てるムーミンのお話です。オリジナルアニメーションの監督は、ルツィヤン・デンビンスキさんです。この劇場版は声優さんにも、こだわりがあるので、ぜひお勧めしますよ。

どうぞのいす

きゃぁー。なんてかわいいうさぎさんでしょう。どうぞのいすは、その通り、いつの間にかみんながどうぞとしてしまう不思議ないすのお話です。こんな風に、あることをきっかけに、いろんなひとにどうぞできるような優しい子供さんに育つと思うと、親としてもとても幸せです。読むたびにどうぞとなってしまい、とても温かい気持ちになれます。作は香山美子さん、絵は柿本幸造さんになります。

おおきなかぶ

ロシアの古くからの民話で、今ではスタンダードな絵本のひとつでしょう。お話は、ほんとうに単純で、かぶを抜くだけのなのですが、おじいさん、おばあさんをはじめとして、いろんな人やいろんな動物が力を合わせることで、かぶを引き抜くことができる、というものです。やっぱり、みんなで力をあわせると、どんなことでも叶うのですね。とっても素敵です。作はロシアのA・トルストイさん、絵は佐藤忠良さん、訳は 内田莉莎子さんになります。

くらべる図鑑

世の中のものには、なんでいろいろなサイズがあるのかなぁ? と思う疑問を一挙に解決してくれる図鑑です。こどもさんも、この図鑑を眺めるだけでも、世の中のいろいろなもののサイズの違いを分かるようになり、さらに、一緒に眺める大人も、図鑑を見ながら、そうだったのかぁーと知らず知らずに知識が増えます。これこそ、まさに役立つ図鑑といえるのではないでしょうか。監修は加藤由子さんと小松義夫さんです。

だれも知らない小さな国

本の題名は、だれも知らない小さな国ですが、今ではだれもが知っている国となりました。この小さな国と登場するコロボックルに魅せられた方はきっと多いことと思います。ファンタジー小説ですが、どこかにこの国があるのかも知れない、きっとあるだろうという現実感に、いつの間にかぐいぐいと引き込まれてしまいます。子供だけでなく、大人も楽しめる日本が誇れるファンタジー小説の一つですよ。作者は佐藤さとるさん、挿絵は村上勉になります。

100かいだてのいえ

「いえ」の他にも、「ちか」とか「うみ」とかいくつかの種類がある絵本のシリーズですが、このように縦長で開く絵本はとても珍しいのではないでしょうか。開くページごとに実は繋がっていて、どんどんと上って、最後に100かいにまでいくお話しです。あるようでなかった発想が、とても斬新で、大人も感心してしまいます。もちろん、子供さんにとっても、絵本の中と言えども、どんどん続く展開にとても喜ぶと思いますよ。作と絵は、ともにいわいとしおさんです。

きんぎょが にげた

どこにいるのかなー、とページをめくるたびにわくわくします。小さい子にとって、はじめての探す絵本にもなるかなと思いますよ。「どこかな、どこかな」と言うと、「こぉきょーにぃ、いたぁー」となること間違いありません。絵も色がはっきりしていて分かりやすく、そこも子供の視覚にとって、非常にポイントが高いように思います。作は絵本作家で有名な五味太郎さんです。

アンパンマン大図鑑

本の名前の通りで、アンパンマンに出てくるキャラクターが勢ぞろいしている大・大・大図鑑です。作は、もちろん、やなせたかしさんです。もの凄い数のキャラクターが載っているので、アンパンマンのアニメを見ながら、「今日はこれが出ているね」など、いろいろなお話しも子供とはずんでしまいますよ。子供さんにとっても、生まれて初めての図鑑になるとこと間違いないですよ。

小さなバイキングビッケ

むかし、日本のアニメでビッケがあったので、ご存知の方も多いと思います。作は、スウェーデン王国のルーネル・ヨンソンさんで、絵は、エーヴェット・カールソンさんです。スウェーデンでは、長くに渡って愛され続けているお話しです。ビッケの一族が旅に出て冒険するお話しですが、小さいけれども知恵のあるビッケが大活躍するので、とてもワクワクしますよ。

赤ずきんちゃん

ちょろりんさん♡から教えてもらいました。一見すると、ぬいぐるみなのですが、裏は絵本になっていて、赤ずきんちゃんのお話しが書いてあります。いつでもどこでも持ち歩きたくなるぬいぐるみ絵本で、とても斬新です。赤ちゃんや小さなお子さんでもとっても喜んでもらえると思いますよ。

ぐりとぐら

大きな卵で、大きなフライパンで、大きなカステラを作る。とっても素敵な発想の絵本です。言わずと知れた名作なので一度は見たことがある方は多いのではないでしょうか。森を進んでいく仲の良いねずみのぐりとぐらにもとても心が温まりますよ。作は中川李枝子さん、絵は大村百合子さんです。

がたんごとんがたんごとん

がたんごとんと擬音語の響きがいいのか、これを読むと親が「がたんごとん」と言うと、あわせて「のせてくださーい」と子供が言うことが多くなります。コミュニケーションの一つとして、絵本がいかに力があるかを理解できる本ですね。絵もシンプルで、こちらもとても素敵ですよ。作はイラストレーターとしても有名な安西水丸さんです。

ピンチクリフグランプリ

ノルウェーのイヴォ・カプリノ監督の作です。パペットアニメです。パペットなのにレースのシーンはとても緊張感があり、小さな男の子がみると興奮するかと思います。近年はCGによるアニメが多くなりましたが、このアニメのようにパペットを使った手作り感のある温かい雰囲気は、パペットアニメならではのよい点だと思いますね。

ピングー

いたずら好きのペンギン、ピングーがおこす色々な話です。セリフはあるのですが、たぶんペンギン語(?)なので、その内容は分かりません。ただし、「ピングー」と叫んだり、行動でほとんど分かるので、小さな子供でも喜んでピングーのまねをするようになりますよ。原作はオットマー・グットマンです。クレイ(粘土)アニメである点もとてもいいです。

テディベアのルドヴィック

四季に分かれて話が進むテディベアのルドヴィックの活躍のアニメです。しかし、活躍と言ってもはしゃぐ感じではなく、一つ一つの小さな出来事、例えば穴のあいた人形を大事にするなどの心温まる活躍です。クマの人形が好きな子供さんのいる家庭では必見です。人形を今まで以上に大事に扱うようになりますよ。パペットアニメで、コ・ホードマン監督の作品です。

不思議の国のアリス

しかけ絵本(飛び出す絵本)の代名詞の様な作品です。元々の話はルイス・キャロルさんによりますが、その世界をうまくしかけ絵本にしたのが、ロバート・サブダさんです。ロバート・サブダさんはしかけ絵本の最も有名な方ですので、しかけ絵本とは…という方であれば、これ一冊でも十分に満足できる内容ですよ。子供と読むと、子供もびっくりするだけでなく、大人もあまりのしかけに感心してしまいます。

ミトン

ロシア(当時はソビエト連邦)のロマン・カチャーノフ監督によるアニメです。セル画によるアニメではなく、人形を一こま一こま動かして撮影するパペット(人形)アニメと言う手法で撮影され、その良さがにじみ出ている作品の一つです。子犬を飼いたかった女の子が、犬に見立てたミトン(手袋)がある時…、という話です。お母さんと娘さんの話でもあるので、見てピンとくる方もいるかと思いますよ。

やっぱりたまごねえちゃん

二人の姉妹がいるご家庭では、なんとなく頷ける話です。頑張ろうとする姉に対して、大きく構える親の気持ちもやはり大事であることが痛感できますね。絵もとてもかわいいので、親しみやすい絵本の一つではないでしょうか。あきやまただしさんの作ですよ。

しりとりしましょ!

あまり店頭では見かけないかもしれませんが、さいとうしのぶさんの作のしりとりの本です。絵がとってもかわいくて、それがいろいろな食べものとのしりとりになっているので、しりとりだけでなく、「この食べ物なに?」という感じで、子供さんにもいろいろな食べ物にも興味持ってもらえますよ。とにかく、そのいろいろな食べ物がキャラクター化されていて、絵を見るだけでもほっこりしますよ。

くろくんとふしぎなともだち

絵を描くようになった時期にぴったりの絵本です。絵をかくとどうなるのかが分かりやすく描かれていて、何もないところから絵への空想を広げてくれます。クレヨンなどの絵を描く道具も大事にする気持ちも同時に持てるので、一石二鳥になるかもしれませんね。なかやみわさんの作ですよ。

バレエをおどるいぬなんていない?

とにかく絵がかわいいです。作はアンナ・ケンプさんで、絵はサラ・オギルヴィーさんになります。女の子が飼っているペットの犬がバレリーナになる話ですが、文と絵による展開の運びにきゅんときます。特に愛犬を飼っているご家庭では、必見の一冊になると思います。

からすのパンやさん

絵本作家のかこさとしさんの代表作の一つです。からすがパンやになっていろいろなパンを作る話です。2ページにわたっていろいろなパンがどーんと出てくる場面があるので、どのパンがいいかといっしょに子供と悩むところですね。作ってほしい…と言われるとなかなか大変ですけど。日本の絵本の名著として、この先もこの絵本の評価は変わらない、そんな作品ですよ。

もこもこもこ

文字数は非常に少ないのですが、その文字の響きが子供にも絵と合わせて内容が分かりやすいようで、小さな子供なら何度も繰り返し眺めても飽きないようです。展開も何気に詩的ですね。それもそのはずで、作は詩人の谷川俊太郎さんです。言葉選びも、詩人さんならではの感性が輝いていますね。絵は元永定正さんですよ。